ご主人様は糖度高めの三つ子様



「わっわっ!はなしてください!
ご飯作らないと怒られそう…
特に朔さん」
「さっくんは今日帰らないよ。
基本ここに帰ってこないから、彼は」
「えっ!じゃあ…雷に呆れられます!」
「え、雷って呼んでるの?
俺のことも太陽って呼んでよー。
ため口でさ」
「離してくださいいいい」
「ねぇ呼んで」
「わ、わかったから…太陽…離して…」
「わぁ、萌える」

何が『燃』えるんじゃー!!

「もっかい言って」

と言うと太陽はさらに私に体重をかけて、
手首を拘束している力も強めた。

「んっ…!」

なんでぇー?
死ぬー!!はよどけっ!


「はっ…離して…」


「どうしよっかなー」
「んんっ」

なんか、よろこんでない?!
もーっ!!


「ふふ、かわいい」


その時、

ドンッ!!

と鈍い音がして太陽の力が緩んだ。