「わっわっ!はなしてください!
ご飯作らないと怒られそう…
特に朔さん」
「さっくんは今日帰らないよ。
基本ここに帰ってこないから、彼は」
「えっ!じゃあ…雷に呆れられます!」
「え、雷って呼んでるの?
俺のことも太陽って呼んでよー。
ため口でさ」
「離してくださいいいい」
「ねぇ呼んで」
「わ、わかったから…太陽…離して…」
「わぁ、萌える」
何が『燃』えるんじゃー!!
「もっかい言って」
と言うと太陽はさらに私に体重をかけて、
手首を拘束している力も強めた。
「んっ…!」
なんでぇー?
死ぬー!!はよどけっ!
「はっ…離して…」
「どうしよっかなー」
「んんっ」
なんか、よろこんでない?!
もーっ!!
「ふふ、かわいい」
その時、
ドンッ!!
と鈍い音がして太陽の力が緩んだ。



