突然耳元で囁き声が聞こえて驚いて叫びそうになった。
「わっ…」
もしかして、その声は…
仰向けになると、そこにはネクタイを緩めながら私の顔を覗き込む
太陽さんがいた。
「あ、あ、あ、あのっ…こ、これは…」
ぎゃー!やばいっ!見つかった!
慌てて起き上がろうとするも、
太陽さんが片手で私の両手首を床に押さえつけて、
覆い被さり身動きがとれない!
「ひゃっ!」
顔近い!
恥ずかしい…!
「す、すみません!」
「んー…?」
めっちゃ怒らせたっぽい?!
「あれ?木葉ちゃんだと思ったのに、誰?」
……は?!
あ!また私の見た目変わりすぎ問題か!
「実は…」
「あ、すっぴんなだけね」
「…すみません」
「謝んないでよ」
「…実はこんなブスな奴なんです。
昨日は全身コーディネートを人にやってもらってたので、
できがよかったんですけど…」
どうせなら可愛い家政婦がいいよね。
「何言ってんの…めっちゃかわいいんだけど」
太陽さんが耳元で囁いた。



