人生最期の夜、いったい何があったのか…

……

全く思い出せないっ!

「げっ?!」

高級家具に囲まれた、
キングサイズベッドの上で、
なんと私は恐れ多いことに
見知らぬイケメンの胸に頭を乗せて寝ていた。

急いで飛び起きると、彼も目を開けてバッチリ目が合う。
「……っ」
ほぼブロンドに近い明るい色の髪は少し長めで、
目にかかってちょっと色っぽい。
目は切れ長で瞳はダークブラウン。


かぁっこいいーーー…

世の中にはこんな、無加工で、
AIが作ったみたいな顔の人がほんとにいるんだなぁ……

『いるんだなぁ……』じゃなくて!

ここはどこなのっ!?そしてこの人だれ!?

「起きたかよ」

見知らぬイケメンは髪をかきあげる。

「つか、どーしてくれんの?」