それよりさ、聞いてくれよと慶太の話が始まった。
「3月に結婚出来るかもしれないぞ!」
「えっ!何で、何で」
慶太は写真集が1月号のものだと言うことを話した。
「あー、1人の写真集じゃなかったんだ」
「そうなんだよ」
「良かった〜」
「翔太との対談は来月号らしい」
「やった〜買うね〜」
詩織は拍手で喜んだ。
「2月に多分アジアカップで招集されるからその時にさ、婚姻届を書こうぜ」
「2月ね、わかった」
「じゃあ大学行ってくる」
「はーい」
これからは2人とも多忙なシーズンになっていく。
12月には全日本総合で詩織達は優勝した。
国際試合でもランキングが上がっていき、順調だが油断はできない、順位は試合ごとに変わってくるのだ。
慶太も大学の試合で活躍するか、全日本で結果を残しスカウトの目に止まるかの大事な2月がやってきた。
詩織は仕事で有給を取り、慶太の泊まっているホテルに到着した。
慶太が下に降りてきてくれていて、一緒に監督の部屋に向かう。
「失礼します」
「初めまして、江藤詩織と申します」
「初めまして」
「監督、あの、実は籍を入れたいんです」
「あぁ、それで挨拶に?」
「はい」
「忙しいだろうにわざわざありがとう」
「彼女の春からの登録を赤崎詩織で考えていて、それまでにと思ってます」
「大会が終わってからなら構わないよ」
「ありがとうございます!」
「アスリート同士大変だろうけど頑張って」
『はい!』
部屋から出て、ロビーに行くと
「詩織〜」と怜奈がやってきた。
「久しぶり〜」
2人はハグをした。
川辺くんと一緒に上京してきて今到着したばかりだ。
「お昼行こ」
ホテルのカフェでランチを4人で食べた。
「すぐOKだったよ」
「何か私の事も知っていてくれてたみたい」
「それは俺が紹介したい人がいますって先に言ってたからじゃん」
「えー、そうなのー、私のぬか喜びを返して!むぅ」



