純愛×未満



「あのね、彼氏の何が好きなの?」

数週間後の水曜、一時間目終わりの休み時間。

あたしが呟いた質問に、彼氏持ちの友達がポカンと口を開けた。

「は? なに? 真白、突然どうした?」

「どうって?」

「あんた、そういうの一切興味なかったでしょ」

興味は、ない。
……はずだった。

だって、どうしたらいいのか分からない。

何をしていても、どこにいても、先輩の顔が見える。

これを何と呼ぶのか分からない。
モヤモヤする。この気持ちに、名前が欲しい。

「彼氏の話する時、本当に幸せそうだから。恋って、楽しいのかなって思って。気になっちゃった」

「えー、幸せそう? ふふふ。うん、幸せ。なんかね、キュンってなるの」

「きゅん?」