純愛×未満

じわっと汗がにじむ。

「ごめん、あたし、ちょっと……」

「ん? なに? えっ、真白どこ行くの!?」

いてもたってもいられなくて、廊下を走りだす。

「廊下は走っちゃダメよ」

背中から友達と先生の声が聞こえたけど、無視して階段をかけ上がる。

目指すのは、校舎の二階。
黒川先輩が、いるところ。

バタバタと、上履きが地面を叩く。

先輩、何組だっけ?
忘れた。

教室にいるのかな?
分かんない。

彼女ってどんな人?
見たことない。

あたし、先輩のこと何も知らない。

っていうか、何であたしは先輩に会いたいの?
どれもこれも、分かんない。でも。

――会えば、答えが出る気がする。