純愛×未満

「はい出来た。バランスもばっちり」

ポンポンと、スカーフの上から軽く叩かれる。

「先輩、なにが可愛いことなんですか」

「だってヤキモチだろ。真白って、俺に興味ないのかと思ってた」

…………は?

ヤキモチって、好きな人がいる時に妬くやつ?

先輩のことは……、今は嫌いじゃない。

でも。

「はい、ないです。興味。先輩なんて、好きでもなんでもないもん」

「ははっ、中学の時から変わんねーよな。俺だけには、冷たいとこ」

先輩は笑いながら、一足先にベッドを降りる。

「じゃあ、なんでこんなこと続けてんの?」

その問い掛けに、答えは求めていなかったのだろうか。

何かを言う前に、あっという間にあたしは保健室にひとり取り残された。

じゃあ、先輩。
あたしも聞きたい。

先輩こそ、好きでもないのに、何で?