イケメン警察官、感情ゼロかと思ったら甘々でした

「警察です。橋口さん大丈夫ですか!入ります」

玄関の扉が開くと、数人の警官が慎重に部屋へ踏み込んだ。
家具が乱れ、ガラスの破片が床に散っている。

その中心で、美香奈が横たわっていた。

「橋口さんを発見。意識はありますが、受け答えできません。」

「後方の扉が開いています。非常階段に通じているようです。
侵入者はそこから逃げた可能性が高いです」

周囲の状況を確認していた警察官が報告する。

安全が確認されると、救急隊がすぐに入室した。

「橋口さんわかりますかーすぐ処置に入りますからね……呼吸は浅め、喉に圧痕あり。」

隊員が首元にそっと触れ、脈拍を確認すると、別の者が毛布をかけて体を覆う。

「大丈夫ですよ、落ち着いてください。ここは安全ですからね」

そのとき、美香奈がかすかに目を開け、唇が震えた。

「……かみや……さん……」

救急隊員が、周囲を見回してから声を上げる。

「神谷さん、という方はいらっしゃいますか?」

隊員の言葉に応え、神谷が前に出る。

「……私です」

「もし可能なら、そばにいて声をかけてあげてください。」

神谷は深く頷いた。

彼女のそばにしゃがみ込み、毛布の端を整えると、低い声で語りかけた。

「橋口さん、ここにいます。……もう、大丈夫です」

その声に、彼女の指先がわずかに動いた。