イケメン警察官、感情ゼロかと思ったら甘々でした

「……昨日、僕が行けていればと思っています」

神谷は、わずかに視線を落としながら口を開いた。

「業務の都合で、どうしても別の対応が必要になって……代わりに行ったのは、経験の浅い署員でした。
その判断が、結果として……橋口さんを危険にさらすことになった」

声のトーンは変わらない。
けれど、その言葉の裏にある悔しさは、はっきりと伝わってきた。

美香奈は、ゆっくりと首を振った。

「神谷さんは、ずっと……できる限りのことをしてくれてました。
……私、あの夜も信じてたんです。来てくれるって」

神谷は、その言葉に少しだけ目を細めた。
それから、淡々とした口調のまま続ける。

「今後は、刑事課と正式に連携を取り、捜査の強化を図ります。
防犯カメラの映像も解析に回し、現場周辺の聞き込みも拡大する予定です」

「……そんなに、本格的に……」

「ええ。今回の件は、既に“傷害事件”として正式に立件の方向で動いています」

その言葉に、どこか安堵と、重みと、信頼が同時に滲んでいた。