イケメン警察官、感情ゼロかと思ったら甘々でした

午後、少し遅い昼食を終えたころ。

窓の外から、制服姿の人影が見えた。

一瞬、胸がぎゅっと締めつけられたけれど――
それが神谷だと気づいた瞬間、不安はすっと消えた。

(来てくれたんだ……)

玄関のチャイムが鳴る。

モニター越しに映った神谷は、今日も表情は変わらないまま、静かに立っていた。

「巡回に来ました。何か異変などはありませんか?」

「……大丈夫です。今日は、ずっと家にいましたし」

「わかりました。では、今日の確認はこれで。念のため、夜の巡回は別の者が対応しますが、状況は私が引き継いでおきます」

「はい……ありがとうございます」

ほんの短いやりとり。
それでも、それが今日の“安心”を形作っていた。

ドアを閉めたあと、思わず小さく息を吐いた。

(あの人が見てくれてると思うだけで、こんなにも心が軽くなるなんて)

少しずつ、日常が戻ってきている――そんな気がした。