イケメン警察官、感情ゼロかと思ったら甘々でした

『本日からしばらくのあいだ、私か交番の担当者が一日一回、巡回と状況確認に伺います。
橋口さんの勤務時間やご在宅のタイミングも考慮して動くので、無理に対応していただく必要はありません』

神谷の声はいつもどおりの淡々としたものだった。
それでも、美香奈の胸にはその一言一言が、まっすぐに届いていた。

「……すみません。そんなにまでしていただくなんて」

『必要な対応です。橋口さんが安心して日常を取り戻せるように、最善を尽くします。
あと、これは個人的な判断ですが……可能な限り、私が担当するようにしています』

「……え?」

思わず漏れた声に、神谷は少しだけ言葉を詰まらせた。

『……そのほうが、きっと橋口さんも安心できると思ったので』

その言葉が、静かに胸を満たしていく。

(この人は、本当に誠実なひと)

ありがとう――そう言おうとして、でも何も言えず、ただ小さく笑った。