スマートフォンを手に取り、名刺に目を落とす。
すでに登録してあるその番号を、迷わずタップした。
呼び出し音は一度だけで途切れた。
『神谷です』
その声が、耳に届いた瞬間、胸の奥で緊張の糸が切れそうになる。
「……橋口です。すみません、また……連絡してしまって」
『いえ、大丈夫です。何か、ありましたか?』
「今朝、ポストにチラシが挟まってて……その端に、“見てるよ”って書かれてたんです。たぶん、普通のものじゃないと思って」
神谷は短く息を飲んだような間を挟み、それから静かに言った。
『了解しました。今すぐ向かいます。
……今回は、本部にも正式に連携を取ります』
「え……」
『状況的に、悪質性が高まっていると判断しました。橋口さん、今すぐ家の中へ戻って、鍵とチェーンを確認してください』
その指示に、自然と足が動いていた。
もう、自分一人で抱える問題じゃない。
そう思わせてくれるその声が、何よりも頼もしかった。
すでに登録してあるその番号を、迷わずタップした。
呼び出し音は一度だけで途切れた。
『神谷です』
その声が、耳に届いた瞬間、胸の奥で緊張の糸が切れそうになる。
「……橋口です。すみません、また……連絡してしまって」
『いえ、大丈夫です。何か、ありましたか?』
「今朝、ポストにチラシが挟まってて……その端に、“見てるよ”って書かれてたんです。たぶん、普通のものじゃないと思って」
神谷は短く息を飲んだような間を挟み、それから静かに言った。
『了解しました。今すぐ向かいます。
……今回は、本部にも正式に連携を取ります』
「え……」
『状況的に、悪質性が高まっていると判断しました。橋口さん、今すぐ家の中へ戻って、鍵とチェーンを確認してください』
その指示に、自然と足が動いていた。
もう、自分一人で抱える問題じゃない。
そう思わせてくれるその声が、何よりも頼もしかった。



