イケメン警察官、感情ゼロかと思ったら甘々でした

シャワーを浴び、髪を乾かし終えたころには、夜はすっかり深まっていた。

窓の外に街灯の明かりが滲んでいる。
その光が、どこかあたたかく感じた。

いつもなら、玄関の鍵を三度確認しないと落ち着かなかった。
でも今夜は、一度だけで、心がすっと静まった。

(神谷さんが来てくれた)

その事実だけで、どれほど救われたことだろう。

あの人は、無口で、表情も変わらない。
でも、その分、言葉に嘘がない。

誠実で、まっすぐで――
私が、怖がっていることを否定せずに、受け止めてくれた。

それが、たまらなくうれしかった。

(この気持ち……なんだろう)

まだ“好き”というには、何かが足りない気がする。
でも、“信じたい”という気持ちは、もうはっきりと胸の奥にあった。

ベッドに入って目を閉じる。
こんなに深く眠れそうなのは、いったい何日ぶりだろう。

(おやすみなさい、神谷さん)

心の中だけで、そっと名前を呼んだ。