交番のガラス扉を開けると、中には神谷が一人だけいた。
制服姿の彼は、書類に目を通していたが、扉の音に気づいて顔を上げた。
美香奈と目が合うと、一瞬だけ驚いたように見えたが、すぐに立ち上がり、カウンターに近づいてくる。
「橋口さん……。何か、ありましたか?」
名前を呼ばれるだけで、少しだけ肩の力が抜ける。
「……また、ポストに手紙が入ってました。白い封筒に、“近くにいます”って、印刷された紙が一枚だけ……」
神谷は一言も遮らず、静かに話を聞いてくれた。
その姿勢が、何よりありがたかった。
彼は無言のまま頷くと、すぐにメモ帳を開き、内容を簡潔に記録し始めた。
「手紙は、持っていますか?」
「はい、バッグに……今、お渡しします」
美香奈が差し出した封筒を、神谷は手袋をした手で丁寧に受け取った。
「確認します。これは……同一人物の可能性が高いですね」
その言葉に、美香奈の喉がぎゅっと詰まる。
けれど、同時に――少しだけ、救われた気がした。
制服姿の彼は、書類に目を通していたが、扉の音に気づいて顔を上げた。
美香奈と目が合うと、一瞬だけ驚いたように見えたが、すぐに立ち上がり、カウンターに近づいてくる。
「橋口さん……。何か、ありましたか?」
名前を呼ばれるだけで、少しだけ肩の力が抜ける。
「……また、ポストに手紙が入ってました。白い封筒に、“近くにいます”って、印刷された紙が一枚だけ……」
神谷は一言も遮らず、静かに話を聞いてくれた。
その姿勢が、何よりありがたかった。
彼は無言のまま頷くと、すぐにメモ帳を開き、内容を簡潔に記録し始めた。
「手紙は、持っていますか?」
「はい、バッグに……今、お渡しします」
美香奈が差し出した封筒を、神谷は手袋をした手で丁寧に受け取った。
「確認します。これは……同一人物の可能性が高いですね」
その言葉に、美香奈の喉がぎゅっと詰まる。
けれど、同時に――少しだけ、救われた気がした。



