昼下がり、真木弁護士と外出先から戻る途中のことだった。
近くの警備会社前を通りかかったとき、制服姿の男性たちが何人か、談笑しながら出てくる。
そのうちの一人が、ちらりと交番の方角を見ながら言った。
「最近、神谷さん戻ってきたよね。前は警ら隊にいたって聞いてたけど、今は交番勤務か」
その会話を聞いた瞬間、美香奈の足がほんの少しだけ止まった。
(警ら隊……)
パトカーで街中を巡回する、いわば“現場の最前線”の仕事。
そこで働いていた人が、今はこの街の小さな交番にいる。
一体、どんな理由で――?
気になった。
それを聞いたからといって何が変わるわけでもないのに、不思議とその一言が頭から離れなかった。
“ただの無愛想”じゃない。
“ああいう人だからこそ”何かがある。
そんな予感が、胸の奥で静かに膨らんでいった。
近くの警備会社前を通りかかったとき、制服姿の男性たちが何人か、談笑しながら出てくる。
そのうちの一人が、ちらりと交番の方角を見ながら言った。
「最近、神谷さん戻ってきたよね。前は警ら隊にいたって聞いてたけど、今は交番勤務か」
その会話を聞いた瞬間、美香奈の足がほんの少しだけ止まった。
(警ら隊……)
パトカーで街中を巡回する、いわば“現場の最前線”の仕事。
そこで働いていた人が、今はこの街の小さな交番にいる。
一体、どんな理由で――?
気になった。
それを聞いたからといって何が変わるわけでもないのに、不思議とその一言が頭から離れなかった。
“ただの無愛想”じゃない。
“ああいう人だからこそ”何かがある。
そんな予感が、胸の奥で静かに膨らんでいった。



