ファイルを閉じ、静かに息をつく。
支援センターの会議室で、一通りの説明と必要書類の案内を終えたとき――
美香奈は自分でも驚くほど、穏やかな気持ちで座っていた。
初対面の相談者。
震える声で話し始めたその人が、帰り際に小さく、でも確かに「ありがとう」とつぶやいた。
その言葉は、まるで胸の奥にそっと置かれた贈り物のようだった。
支援センターの会議室で、一通りの説明と必要書類の案内を終えたとき――
美香奈は自分でも驚くほど、穏やかな気持ちで座っていた。
初対面の相談者。
震える声で話し始めたその人が、帰り際に小さく、でも確かに「ありがとう」とつぶやいた。
その言葉は、まるで胸の奥にそっと置かれた贈り物のようだった。



