イケメン警察官、感情ゼロかと思ったら甘々でした

まぶたを開けると、やわらかな朝の光がカーテン越しに差し込んでいた。

静かな寝室。
窓の外からは、鳥のさえずりがかすかに聞こえる。

美香奈は、しばらくぼんやりと天井を見つめたまま――
昨夜のことを、思い出していた。

ふたりで触れ合った時間。
神谷の腕の中で、甘く、深く、愛し合ったこと。

(……やだ、思い出したら……顔、熱い)

もぞ、と布団の中で身じろぎすると、
すぐ隣に感じる温かな気配。

神谷はすでに目を覚ましていたようで、
彼女の動きに気づいて、ゆっくりと顔を覗きこんできた。

「……おはよう。よく眠れた?」

「……うん」

それだけ返すのがやっとだった。
視線が合うたびに、胸の奥がくすぐったくなってしまう。

神谷が、昨夜と同じ優しい声で続ける。

「顔、赤い。……もしかして、思い出してる?」

「っ、なっ……!」

思わず布団を頭までかぶる。

「ちが……ちがいますっ、もう……! やだ……」

「嘘つけ。絶対そういう顔だった」

布団越しでもわかるくらい、美香奈は火照っていた。

神谷は笑いながらも、そっと布団の上から彼女の頭をなでる。

「恥ずかしいことなんか、ひとつもしてないよ。
俺にとっては、すごく……大事な夜だった」

その言葉に、また心臓が跳ねる。

布団の中で、声にならない返事を呟いた。

ほんの少し、指先が布団の端からのぞく。

それを見つけた神谷は、ふっと微笑み、
そっと彼女の手を握った。

「じゃ、そろそろ起きるか。朝ごはん……一緒に作る?」

「……うん。あと、三分だけ……このまま」

布団の中から聞こえる小さな声に、
神谷は「了解」と呟いて、もう一度彼女の頭を撫でた。

甘くて、照れくさくて、
だけど確かな絆を感じられる、そんな朝だった。