「交番で対応したの、若い警官だったか?」
真木の問いかけに、頭の中であの無表情の横顔が浮かぶ。
「ええ。名前は……神谷さん、だったと思います。話は少しだけでしたけど」
「神谷……ああ、彼か。何度か仕事で関わったことがある」
意外な言葉に、美香奈の目がわずかに見開いた。
「えっ、先生と?」
「そう。警ら隊にいたころに、事件対応で顔合わせた。無愛想で、口数は少ないけど――誠実な男だよ。資料はきっちり残すし、判断も冷静」
それを聞いた瞬間、胸の奥でなにかがふっと和らいだ。
(やっぱり、ちゃんとした人なんだ……)
たった一人の上司が、そう言ってくれるだけで。
不思議と、安心できた。
真木は軽く笑って言った。
「見た目で損してるタイプだな。まあ、ああいう人間のほうが、いざって時は頼りになるよ」
そう言って、書類を差し出してきた。
真木の問いかけに、頭の中であの無表情の横顔が浮かぶ。
「ええ。名前は……神谷さん、だったと思います。話は少しだけでしたけど」
「神谷……ああ、彼か。何度か仕事で関わったことがある」
意外な言葉に、美香奈の目がわずかに見開いた。
「えっ、先生と?」
「そう。警ら隊にいたころに、事件対応で顔合わせた。無愛想で、口数は少ないけど――誠実な男だよ。資料はきっちり残すし、判断も冷静」
それを聞いた瞬間、胸の奥でなにかがふっと和らいだ。
(やっぱり、ちゃんとした人なんだ……)
たった一人の上司が、そう言ってくれるだけで。
不思議と、安心できた。
真木は軽く笑って言った。
「見た目で損してるタイプだな。まあ、ああいう人間のほうが、いざって時は頼りになるよ」
そう言って、書類を差し出してきた。



