その翌日、月曜日。
美香奈は出勤の支度をしながらも、どこか気持ちが浮ついていた。
怖さが消えたわけではない。
けれど、あの警察官――神谷という人と話して以来、ほんの少しだけ、心に張っていた緊張が緩んだ気がしていた。
職場へ向かう道すがら、ふと交番の前を通った。
いつもなら足早に通り過ぎていたその場所で、自然と歩みが緩んだ。
中をちらりと覗くと、制服姿の神谷が机に向かって何かを書いていた。
無表情。
それでも、その背筋は真っすぐで、何かに集中している気配が伝わってくる。
(仕事、ちゃんとしてる人なんだな……)
心の中で、そんな感想が湧いた自分に、少し驚いた。
昨日まで、警察に対して不信感しか抱いていなかったのに。
たった一度、短い会話を交わしただけ。
でも、その印象だけで、何かが変わってしまうこともある。
美香奈は出勤の支度をしながらも、どこか気持ちが浮ついていた。
怖さが消えたわけではない。
けれど、あの警察官――神谷という人と話して以来、ほんの少しだけ、心に張っていた緊張が緩んだ気がしていた。
職場へ向かう道すがら、ふと交番の前を通った。
いつもなら足早に通り過ぎていたその場所で、自然と歩みが緩んだ。
中をちらりと覗くと、制服姿の神谷が机に向かって何かを書いていた。
無表情。
それでも、その背筋は真っすぐで、何かに集中している気配が伝わってくる。
(仕事、ちゃんとしてる人なんだな……)
心の中で、そんな感想が湧いた自分に、少し驚いた。
昨日まで、警察に対して不信感しか抱いていなかったのに。
たった一度、短い会話を交わしただけ。
でも、その印象だけで、何かが変わってしまうこともある。



