「巻き込んでしまって……」
その言葉の余韻が病室に残るなかで、
神谷はそっと首を横に振った。
「違います。巻き込まれたなんて、思ってません」
声は低く穏やかで、けれどどこか、内側に熱を帯びていた。
「むしろ……俺が、もっと早く気づけていればと思ってます。
ちゃんと、守れていればって――昨日も、そう思いながら、隣にいました」
美香奈は、布団の上で握りしめた手をゆるめ、そっと見上げた。
神谷の視線は、どこまでも真っすぐだった。
「あなたが俺を希望したって、病院から聞きました」
言葉を切ったあと、少しだけ照れくさそうに笑みがにじむ。
「……少し意外でしたけど、嬉しかったです」
そのひと言に、美香奈の喉がすこし震えた。
何も言わなかったが、肩がわずかに緩み、
まぶたの奥で、なにかがほどけていく気配があった
その言葉の余韻が病室に残るなかで、
神谷はそっと首を横に振った。
「違います。巻き込まれたなんて、思ってません」
声は低く穏やかで、けれどどこか、内側に熱を帯びていた。
「むしろ……俺が、もっと早く気づけていればと思ってます。
ちゃんと、守れていればって――昨日も、そう思いながら、隣にいました」
美香奈は、布団の上で握りしめた手をゆるめ、そっと見上げた。
神谷の視線は、どこまでも真っすぐだった。
「あなたが俺を希望したって、病院から聞きました」
言葉を切ったあと、少しだけ照れくさそうに笑みがにじむ。
「……少し意外でしたけど、嬉しかったです」
そのひと言に、美香奈の喉がすこし震えた。
何も言わなかったが、肩がわずかに緩み、
まぶたの奥で、なにかがほどけていく気配があった



