病院の廊下は、午前の光が差し込んでいて、
昨夜のあの静けさとは別の顔をしていた。
神谷は正面入口から入ると、看護師の案内で病棟へと向かった。
途中、すれ違う医師や患者の姿を目にしながらも、
彼の足取りはゆるがず、静かだった。
「こちらの病室です。いまは目を覚まされて、落ち着かれています。
あまり長くならないようにお願いしますね」
看護師が言葉を添え、そっとドアの前で一礼して離れていく。
神谷はドアノブに手をかけかけて、少しだけ動きを止めた。
(……大丈夫か)
昨夜、あの部屋で倒れていた彼女の姿が、記憶に蘇る。
神谷は軽くノックをし、その直後――
「……どうぞ」
扉の向こうから、かすかに声がした。
ゆっくりとドアを押した。
差し込む光の中、ベッドに横たわる美香奈が、
弱いながらも、しっかりと彼の方を見つめていた。
昨夜のあの静けさとは別の顔をしていた。
神谷は正面入口から入ると、看護師の案内で病棟へと向かった。
途中、すれ違う医師や患者の姿を目にしながらも、
彼の足取りはゆるがず、静かだった。
「こちらの病室です。いまは目を覚まされて、落ち着かれています。
あまり長くならないようにお願いしますね」
看護師が言葉を添え、そっとドアの前で一礼して離れていく。
神谷はドアノブに手をかけかけて、少しだけ動きを止めた。
(……大丈夫か)
昨夜、あの部屋で倒れていた彼女の姿が、記憶に蘇る。
神谷は軽くノックをし、その直後――
「……どうぞ」
扉の向こうから、かすかに声がした。
ゆっくりとドアを押した。
差し込む光の中、ベッドに横たわる美香奈が、
弱いながらも、しっかりと彼の方を見つめていた。



