毎日がつまらなかった。
ただ時間だけが流れてくと思ってた。
あの日、あなたと出会うまでは………
「ねぇ。早く行ってきて」
「そうだよ。言い出したの。陽葵(ひまり)でしょう」
「まさか、『やれませーん』なんて言えないよね」
と意地悪そうな顔をする友だちの顔を恨めしく見返す。
ニヤニヤと私を見る三人の友人たちの顔を見た後、レジで注文を聞いている彼を見る。
人気のカフェで休みの日には順番待ちの列ができるほど、今も、ずらっと並んでいる。
二つ並んだレジの一つはベテランそうな中年女性が注文を受けて、てきぱきとコーヒーとケーキをトレイに用意し、客に渡している。
隣の男の子はというと、あまり慣れていないのか、注文を繰り返して何度か、他のスタッフに聞いて用意をしている。
長めの前髪がお辞儀するたびに眼鏡にかかる。背はひょろっとして高く見えるが175cmくらい。人気店でなければ雇われていないだろうと言うくらいの無表情をしていた。
でも、眼鏡の奥の瞳がすごく魅力的だ。
そう一瞬でも、思ったからこそ、あんなバカげた提案が出て来たのだ。
「ゲームに負けた人はレジの彼にメアドを教える」
言い出した10分前の自分を殴りたい。
ただ時間だけが流れてくと思ってた。
あの日、あなたと出会うまでは………
「ねぇ。早く行ってきて」
「そうだよ。言い出したの。陽葵(ひまり)でしょう」
「まさか、『やれませーん』なんて言えないよね」
と意地悪そうな顔をする友だちの顔を恨めしく見返す。
ニヤニヤと私を見る三人の友人たちの顔を見た後、レジで注文を聞いている彼を見る。
人気のカフェで休みの日には順番待ちの列ができるほど、今も、ずらっと並んでいる。
二つ並んだレジの一つはベテランそうな中年女性が注文を受けて、てきぱきとコーヒーとケーキをトレイに用意し、客に渡している。
隣の男の子はというと、あまり慣れていないのか、注文を繰り返して何度か、他のスタッフに聞いて用意をしている。
長めの前髪がお辞儀するたびに眼鏡にかかる。背はひょろっとして高く見えるが175cmくらい。人気店でなければ雇われていないだろうと言うくらいの無表情をしていた。
でも、眼鏡の奥の瞳がすごく魅力的だ。
そう一瞬でも、思ったからこそ、あんなバカげた提案が出て来たのだ。
「ゲームに負けた人はレジの彼にメアドを教える」
言い出した10分前の自分を殴りたい。

