ひとつ、ふたつ、ひみつ。

真尋くんは、見るもの全てに目を輝かせている。
イケメンが子どもみたいな顔してるの、可愛いな。

「真尋くんは、こっちの文字は読めるの?」

「うん、大体同じっぽい。漢字が少し違うけど、でもちゃんと読めるよ」

「そうなんだ」

じゃあ、何か紙に書いて伝言を残したりとかも、今後出来るかも。

「ワープは? 住所とか、行ったことがある場所ならどこでも行けちゃうの?」

「一応、ちゃんと決まりがあるよ。人の家の中とか建物の中は、持ち主が許可した人以外は転送できないことになってる」

「そっか。どこでも行けちゃったら、セキュリティ的に問題があるもんね」

いいな。全国どこでも、気軽に旅行に行けそう。

外国なんかも、簡単に行けちゃうのかな。
それは……うらやましいな。

「それじゃあ、車とか電車とか飛行機とか、使う人が少なそうだね」

「車? 電車? 飛行機……って、何?」

そもそもないのか。
そういや、さっきエレベーター初体験だったんだ。

真尋くんがうちのベランダに現れた時、周りを見てすぐに世界が違うと気づいていたけど、外を走る車を見たからかもしれない。