ひとつ、ふたつ、ひみつ。

私も、見上げてみる。
目に映るのは、いつも通りの青空。朝よりも低くなった太陽。

それが、“すごい”?

「あ、ごめん。買い物に行くんだよな。行こう」

「っ!?」

当たり前のように手を取られて、声にならない叫びが口から飛び出した。

「わ、わ、ちょ、な、なん……っ!?」

力、つっよ。
振りほどこうとしたのに、びくともしない。

「ま、真尋くん、手!」

「手? 出かけるんだから、繋いだんだよ」

嘘でしょ。
それが何か? みたいな顔してるんだけど、このイケメン。

「女の子が出かける時は、男がちゃんと手を繋いでいないと危ないから。こっちでも、同じでしょ?」

「お、同じくない!」

「あれ? だから男の幼なじみと一緒に登校してるんじゃないの?」

「違う、違う! そういうのじゃないの!」