ひとつ、ふたつ、ひみつ。

「次からはしないでね。絶対ね」

「えー、だめ?」

なぜに残念そうなのか。

「あいさつしただけで真っ赤になるこまり、可愛いのに」

「か、かわ……? え?」

「うん。可愛いね、こまりは」

聞き間違えじゃなかった。

「そ、その顔でそれ言うのも、禁止です……っ!」

言い捨てるように叫んで、もう限界で、バタバタと慌てて自分の部屋に逃げ込む。

扉を閉めて、その場でズルズルとへたり込む。

あれ……?
真尋くんと同居するのって、だいぶ危なくない?

今まで周りにいた男子なんてあっくんしかいなかったから、他の男子に慣れてないし。

平気でベッドに入ってくるし。あいさつはキスだし。

真尋くんのいた世界の日本って、こっちの常識とはズレてることが多い気がする。