ひとつ、ふたつ、ひみつ。

「あの……あっくん」

「なに?」

「登下校……、別々にする?」

「は?」

こっわ。

その身長で、見下ろして睨まないでください。
いくら見慣れた幼なじみでも、迫力がすごい。

「あっくんモテすぎるから、周りの目が怖いよ」

「勝手に言わせとけばいいだろ」

「モテすぎることは否定しないんだ」

「しない」

なんだこのイケメン。

「だってさ、今はいないからいいかもだけど、あっくんに彼女が出来たりしたら、どうせ私とは一緒に帰らなくなるでしょ?」

「なんねーよ」

「なんで」

「だからお前は62点なんだ」

なに、その斬新な悪口。
点数て。

「なんだよ、誰かに嫌がらせとかされてんのかよ」

「今は大丈夫」

直接は、ない。
今みたいな、陰口は何回もあるけど。

「なんかされる前に、俺が守ってやるよ」

「えー? あはは、なにそれ、かっこいい~。もう一回言って」

少女漫画のセリフみたいで、面白くて吹き出すと、何が気に入らなかったのか、あっくんは私のおでこをぺちんと叩いた。