ひとつ、ふたつ、ひみつ。


「あのね、私、もうこのマンションじゃなくて、大学近くのアパートでひとり暮らししてるんだ。真尋くんも、一緒に……来ない? ここよりもずっと小さな部屋だから、窮屈だと思うけど」

「狭い方が、こまりとずっとくっついていられるから、ちょうどいいね」

「真尋くんは、広くても狭くても毎日くっついて寝てたでしょ」

私たちは、お互いの目を見て笑う。

ベッドはひとつ、
歯ブラシふたつ。
君のことは全部、ひみつ。

ドアを閉めて、鍵をかけたらそこは。
ふたりきりの世界。
これからも、ずっと。

END