ひとつ、ふたつ、ひみつ。

今日の夢は、おかしい。
初めて、感触がある。

勢いよく手を伸ばしたせいで、ドサッとふたりで地面に倒れ込んでしまう。

私を支えようと腰に回す腕とか、握って離さない大きな手とか。
本当に、真尋くんがここにいるみたいで。

「真尋くん……」

「なに? こまり」

私の呼びかけに、返事をする……幻?

「ま、真尋くん……!」

「うん」

気のせいじゃない。
私は今、真尋くんと会話をしている。

「う、嘘……。真尋くんだ。真尋くんがいる……」

「嘘じゃない。こまりに会いたくて、また空から落ちてきたんだよ」