ひとつ、ふたつ、ひみつ。

またここに、現れたらいいのに。

なんて、そんなことを何万回願っただろう。
そのたびに、虚しくて、悲しくて。
それでも、願わずにはいられない。

「会いたいなぁ……」

素直に、唇からこぼれ落ちる。

「真尋くん、私、大人になっちゃったよ」

一緒に、少しずつ歳を重ねていけると思っていた。
隣で、ずっと。

ベランダから見える青空を見上げながら、私は自然と目を閉じた。

夢の中の私たちは、いつも10代の子どものまま。
楽しそうに笑っている、幸せな夢──。