ひとつ、ふたつ、ひみつ。

「……なに、急に変なこと聞いてるの?」

「急じゃねーよ。俺は昔からずっと、考えてた」

「酔っぱってる時に言えば、あとですぐ忘れると思ってる?」

「少し思ってる」

「あはは、ズルいね。あっくん」

「俺は、お前のことになると弱いからな」

「……」

サワー二杯くらいじゃ、足りなかったかな。
頭はどんどんはっきりと冴えてくるし、これ、多分……すぐに忘れるなんて無理だ。

「俺は、そいつに会ったこともないし。俺が知らない間に、こまりに死ぬほど好きになった奴がいるのも、気に入らねー。早く忘れさせたいと思ってる」

あっくん、本当に私が酔ってると思ってるのかな。
普段なら、こんなこと絶対に言わない。