闇雲に、ここがどこなのか分からないままに、ただ人気のない場所を目指して走って、公園にたどり着いた。
冬の空気が、肌に痛い。
ベンチに座り、胸に手を当てる。
真尋くんが持っていたスマホに、もう一度電源を入れる。
メッセージ送信画面に切り替える。
「っ……!」
見間違えじゃなかった。
真尋くんは、自分の意思で約束を破ったんじゃなかった。
でも。
『こまりごめん
元の世界のやつにみつかった
すきだよ
ごめ』
最後はきっと、決定ボタンをタップする余裕すらなかったのだと思う。
書きかけのメッセージのまま、スマホだけはこちらの世界に残したのだろう。
真尋くんは、こちらの世界の空に現れた。
帰る時もきっと、空に消えたのだと思う。
高いところから落としたスマホは、車にでもひかれたかのように、その姿を変えてしまった。
冬の空気が、肌に痛い。
ベンチに座り、胸に手を当てる。
真尋くんが持っていたスマホに、もう一度電源を入れる。
メッセージ送信画面に切り替える。
「っ……!」
見間違えじゃなかった。
真尋くんは、自分の意思で約束を破ったんじゃなかった。
でも。
『こまりごめん
元の世界のやつにみつかった
すきだよ
ごめ』
最後はきっと、決定ボタンをタップする余裕すらなかったのだと思う。
書きかけのメッセージのまま、スマホだけはこちらの世界に残したのだろう。
真尋くんは、こちらの世界の空に現れた。
帰る時もきっと、空に消えたのだと思う。
高いところから落としたスマホは、車にでもひかれたかのように、その姿を変えてしまった。



