ひとつ、ふたつ、ひみつ。


地図アプリに何度も目を落としながら、知らない街を駆けていく。

先ほど外に出ていた時とは違って、明らかに街に人が増えている。

私が、真尋くんの部屋で時間をかけたせい。
クローゼットの中とか、お風呂場とか、いないと分かっていても、開けられるところは全て確認したから。

自分のバカさに呆れて、自然と口角が上がった。
真尋くんに聞かせたら、絶対に笑われる。

……笑って、ほしい。早く。

我慢しきれなくてポロッと落ちた涙を、袖口で無理やりこすって止めた。