*
一睡もしないまま部屋を飛び出して、まっすぐに玄関に向かう。
絶対におかしい。
だって真尋くんは、何かを渡し忘れたと言っていた。
あの幸せな声を、今でも覚えている。
嘘のはずがない。
真尋くんが、自分の意思で音信不通になっているとは、どうしても思えない。
「なに、もう。バタバタうるさ……、えっ、こまりあんた、こんな早くにどこに行くの?」
私が廊下を駆ける音で、ママが目を擦りながら自室から出てきた。
時刻は朝の五時半。まだ昇りきっていない太陽が、辺りを少し暗く感じさせる。
「ごめんママ。遅くならないようにするから」
ママの問いに、答えになっていない返事をして、これ以上追求される前にと、私は家を飛び出した。
一睡もしないまま部屋を飛び出して、まっすぐに玄関に向かう。
絶対におかしい。
だって真尋くんは、何かを渡し忘れたと言っていた。
あの幸せな声を、今でも覚えている。
嘘のはずがない。
真尋くんが、自分の意思で音信不通になっているとは、どうしても思えない。
「なに、もう。バタバタうるさ……、えっ、こまりあんた、こんな早くにどこに行くの?」
私が廊下を駆ける音で、ママが目を擦りながら自室から出てきた。
時刻は朝の五時半。まだ昇りきっていない太陽が、辺りを少し暗く感じさせる。
「ごめんママ。遅くならないようにするから」
ママの問いに、答えになっていない返事をして、これ以上追求される前にと、私は家を飛び出した。



