ひとつ、ふたつ、ひみつ。

『真尋くん大丈夫? 何かあった?』

送信ボタンを押して、また私のメッセージだけが溜まっていく。

メッセージアプリへ電話をかけても、スマホの呼び出し音は鳴るけれど、しばらくすると『応答なし』と画面に表示されるだけ。
電話をかけるたびに、それの繰り返し。
真尋くんのスマホがWiFiのある環境にないから、そうなってしまう。

何かあったのかもしれない。
こんなに連絡が取れないことが初めてで、嫌な想像ばかりしてしまう。

真尋くんのアパートに行こうと家を飛び出しそうになったけれど、「夜遅くにやめなさい」と、すでにママに止められている。

私ひとりじゃ、今すぐそばまで飛んでいくことが出来ない。

いつの間にか、外は雪景色。
ふたりで一緒に見るはずだったのに。

もどかしい気持ちのまま、ついにひとりきりで朝を迎えてしまった。