通話を終えて、スマホ画面に赤字で表示されている『終了』を、人差し指でタップする。
「こまり」
名前を呼ばれて、触れている手にじんわりと熱が帯びていく。
「こまり、花恋ちゃんの家に泊まりにいくの?」
「……行かない」
「じゃあ、ここが“花恋ちゃんの家”だね?」
イタズラっ子みたいな笑顔は、いつもとは少し違う気がする。
真尋くんとふたりきりの家で毎晩一緒にいるなんて、初めて会った日から当たり前の出来事だったのに。
緊張しているのはきっと、私だけじゃなくて……。
「ママに嘘……ついちゃった」
「今ならまだ、嘘ついてないことにできるよ」
なんて言いながら、真尋くんは私の手を握り返す。
「ううん、嘘つきでいい」
繋いだ手を強く引かれて、お互いの距離がなくなっていく。
私たちは、どちらともなく自然と目を閉じた。
「こまり」
名前を呼ばれて、触れている手にじんわりと熱が帯びていく。
「こまり、花恋ちゃんの家に泊まりにいくの?」
「……行かない」
「じゃあ、ここが“花恋ちゃんの家”だね?」
イタズラっ子みたいな笑顔は、いつもとは少し違う気がする。
真尋くんとふたりきりの家で毎晩一緒にいるなんて、初めて会った日から当たり前の出来事だったのに。
緊張しているのはきっと、私だけじゃなくて……。
「ママに嘘……ついちゃった」
「今ならまだ、嘘ついてないことにできるよ」
なんて言いながら、真尋くんは私の手を握り返す。
「ううん、嘘つきでいい」
繋いだ手を強く引かれて、お互いの距離がなくなっていく。
私たちは、どちらともなく自然と目を閉じた。



