ひとつ、ふたつ、ひみつ。

また、キス……しちゃった。

頬も額も、唇も、全然慣れない。
でも、好きな人とすることだから、少しも嫌じゃない。

それがいつか、好きすぎてずっとくっ付いていないと物足りないくらいになったりするのかな。

今は、そんなことを考えるだけで恥ずかしいけれど。

それくらいずっと、一緒にいられたらいいな。

「あのね、真尋くん、今日……」

言いかけた、その時。

──コンコン。

「……こまり、ちょっといいか?」

「!」

部屋の外から聞こえたノック音と、あっくんの声に、真尋くんが目を見開いたのが見えた。

ついさっきまでの甘い空気が、一瞬で変わってしまった。

「なんで、幼なじみくんが家にいるの?」

「あ、あの、違うの、私が呼んだんじゃなくて、ママがね」

コソコソと、扉の外を気にしてお互いが小声で喋る。
そのせいで、自分の声よりも心臓の音の方が大きい。