ひとつ、ふたつ、ひみつ。

「だったらいいじゃん。今日もどうせ、一緒に過ごすんでしょ?」

「うーん、一応その予定なんだけど……。ママが帰ってくるのも、今日なんだよね」

「あ、そうなんだ?」

「うん……。久しぶりに会う家族より真尋くんを優先するのって、結構冷たい?」

「ああ……、まあ、そうだね。割と薄情かもね」

「そっか……」

ガクッと肩を落とすと、花恋は笑って私の頭をポンポンと叩いた。

「うそうそ、ごめん。ママに正直に言えばいいじゃん。『夜にちょっと出かけてくる』って。一晩中帰らないわけじゃないんでしょ?」

「え」

「え?」

「……」

「……」

真っ赤になって、先に目をそらしたのは私。

「え、嘘……。なんか、ごめんね?」

花恋もつられたのか、顔を赤くして謝罪を口にする。
そして。

「……どんなだったか、感想聞かせてね」

「映画じゃないんだから」