ひとつ、ふたつ、ひみつ。

だから、その沈黙は一体。

しかも、真尋くんの表情は眉が下がって、明らかに困り顔。

真尋くんで困るのは、本来なら私の役目。

「……真尋くん、ごめん。前に、言いたくないことなら聞かないって、言ったのは私なのに」

私の知らない、真尋くんと過去に関わったかもしれない女の子に、嫉妬してしまった。

「いや、言いたくなかったわけじゃないよ。俺もこまりも、いい気持ちにはならないだろうから、言い方に迷ってただけ」

「っわ……!」

グイッと腕を引かれて、その勢いのまま、真尋くんの胸に倒れ込む。

「恋をしたのは、こまりが初めてだよ。これは、本当」

「あ、ありがとう……」

お互いの心臓が、世界で一番近い場所にあるのを感じる。

でもやっぱり、私の音の方が絶対に大きいと思う。

「早くクリスマスにならないかな。こっちの世界では、大人まで楽しい日なんでしょ」

「うん、そうだよ」

「元の世界では、家族がいる家にしかサンタは来なかったから。初めてだな、クリスマスが楽しみなのは」

「うん……」

私は、自分から真尋くんの背中に腕を回した。