ひとつ、ふたつ、ひみつ。

今度は、私から抱きつく。

「いつでも、すぐに会えるんだよね?」

「うん。こまりがどれだけ離れた場所にいても、五秒もあれば充分」

「ふふ、うん」

真尋くんに至っては、それが嘘じゃないんだからすごい。

「そのためには、この世界の色んな景色を見てみたいな。知らない場所には、俺は飛んでいけないからね」

「うん。すぐじゃなくていいから、ふたりで行こう」

「こっちの日本は広いから、時間がかかりそうだな」

「何年かかっても、いいよ。ずっと一緒にいるんだから」

「そっか」

……どうしてだろう。
未来の話をしているのに。
ふたりのこれからを、当たり前に口にしているのに。

怖い。

なぜか不安な気持ちが胸の奥に沈んで、消えない。