ひとつ、ふたつ、ひみつ。

フンッとわざと顔を背ける私を、あっくんが見て笑っているのが分かる。

「しょうがないな。いいよ、家族で」

「え?」

「お前が好きな奴とくっついても、別れても、家族ならずっと家族のままだもんな」

「……ん?」

なんだか今、ちょっと引っかかる発言があった気がするけど。

「今、また何か意地悪言ったよね」

「事実だろ。お前なんか、すぐに俺のとこ戻ってこい」

べー、と、真っ赤な舌がこっちを向く。

「絶対に、そんなことになんないからね」

「どうだか。だって、お前だし」

「なにをー?」

私たちのマンションに着く頃には、雰囲気がすっかり元通りになっていて、ほとんど言い争うみたいに、エレベーターへと乗り込んだ。