ひとつ、ふたつ、ひみつ。

「ずっと?」

「うん、ずっと。……あっくんは嫌かもしれないけど、私は家族みたいって思ってるから」

「ああ、お前、俺のこと保護者扱いするもんな」

「ご、ごめん……」

「“ママみたい”だっけ?」

「だから、ごめんって……」

過去の発言を掘り起こされて、改めて気づく。
恋愛感情で好きでいてくれている人に、私はなんてことを。

「家族ねぇ?」

「今日のあっくん、すごく意地悪……」

「いつもこんなもんだろ」

「そうだね」

「なんだと」

「自分で言ったくせに」

「……」

「……」

いつの間にか、すっかりお互いの視線が重なり合っていた。

私たちは、どちらからともなくフッと笑う。

あっくんが席を立って、すぐに私に背を向けた。