ひとつ、ふたつ、ひみつ。

あっくんは、無言で私から目をそらす。

その何気ない行動が、チクリと胸を刺す。

「……小学生の時、私とあっくんの仲をからかった男子とケンカした時とか。中学の時、あっくんを好きな女子が、私をいじめた時とか。放課後、絶対にここに来てたよね」

「なんで、そんなこと覚えてんだよ」

話しかけても無視されることを覚悟していたから、ちゃんと応えてくれたことに、人知れず安心する。

小学生の時に、男子とか女子とかを意識していくクラスメイトたちの中で、私たち幼なじみの距離は少し近すぎたんだと思う。
からかう男子とあっくんがケンカをしたのは、私のためだった。

中学の時に、あっくんを好きだった女の子は、クラスのリーダーみたいな位置にいた。
彼女でもないのにそばにいる私が気に入らなくて、他の女子たちに指示をしてはずれ者にしようとした。
それにいち早く気づいたあっくんは、みんなの前でその女子に「お前嫌い」って言って。自分が一番恨まれるように動いてくれた。

「覚えてるよ。忘れない。あっくんはいつも、絶対に私の味方をしてくれたから」

それで、最後には絶対に、「こまり、大丈夫か?」って、私の心配をしてくれるの。