ひとつ、ふたつ、ひみつ。

どうしよう。
家に帰ってから、隣の家に予告無しで突撃する?

……いやいやいや。
あっくんママだっているのに、さすがに迷惑でしょ。
今さら気にするような間柄ではないけど、親しき仲にもナントカだし。

もうずっと、こうなのかな。
前みたいに、気軽に接したり出来なくなるのかな。

真尋くんを好きなくせに、私がこんなことを考えるなんて、図々しいかもしれないけど。

上履きを履き替える。

校門を出てから、「はぁ……」と、ため息をひとつ。

あっくんはもう、とっくに家の中かな。

それとも……。

「あ……」

下校路を進めていた足を、ピタリと止める。

そして、私は(きびす)を返して、逆方向へと駆け出した。