ひとつ、ふたつ、ひみつ。

「えっ、そんな、なんでっ?」

機械が飛んでいった方向と、真尋くんの顔を交互に見る。

「いいんだよ。もういらないものだし」

「でも……」

「むしろこれで、完全に壊れてくれればいいんだけど。まぁ、多分無理かな。帰ったら、またどうせ部屋の中に戻ってるだろうし」

「……」

今までずっと肌身離さずに、必死に直そうとしていたものを、そんなふうに雑に扱う姿に、変な気持ちになる。

もう元の世界には戻る気はなくて、ずっと私のそばにいてくれるから……なんだろうけど。

それは、すごく嬉しいけど。

なんで、そんなに怖い顔をしてるの?
真尋くんらしくない。

誰かに怒ってる?
……ううん、違う。
どこか、(おび)えているみたいに。
見えない何かを、警戒しているように見える。