ひとつ、ふたつ、ひみつ。

「こまりがうわの空なのは、幼なじみくんに好きって言われたせい?」

「──!?」

口に含んだばかりの温かいほうじ茶を、吹き出しそうになってしまった。
これももちろん、真尋くんがふたり分をタンブラーに用意してくれたもの。

「なっ、……え!?」

「いやー、聞こえたよね。ちゃんと。家の中にいても。朝からやるよね、あはは」

感情がこもっていない棒読みの真尋くんの声に、花恋に指摘された時の比じゃないくらいに、ダラダラと汗が止まらなくなる。

真尋くん、そんなスーンって顔、出来たんですか。
どんな表情しててもかっこいいの、反則だと思うんだけど。

「で、こまりは、どうすんの?」

「……なんで、そんな意地悪な聞き方するの? 私が、真尋くんを好きだって知ってるくせに」