*
「こまり、今日のご飯おいしくない?」
「え?」
風が髪の毛を揺らして、横に流れる。
私は右手に箸を持って、うつむいた顔を上げた。
「ううん、今日もすっごくおいしいよ」
「そう? なんか、箸が進んでなかったから」
いけない。
せっかくの真尋くんとのお弁当の時間なのに、ボーッとしていた。
ずっとあっくんのことばっかり、考えていたから。
「本当においしいよ! わざわざ炊き込みご飯にしてくれるなんて、時間がかかったんじゃない?」
「俺、こまりが家にいる時間はひとりで、暇だしね」
「そっか。もう元の世界に帰るために、機械を直す必要がなくなったんだもんね……。あ、でも、家事全部してくれてるから、暇ってことはないよね」
屋上に広げたふたり分のお弁当は、風が強いせいでくま柄の包みがパタパタと音を鳴らしている。
寒くなってきたし、そろそろ屋上じゃない場所を考えた方がいいかな。
「こまり、今日のご飯おいしくない?」
「え?」
風が髪の毛を揺らして、横に流れる。
私は右手に箸を持って、うつむいた顔を上げた。
「ううん、今日もすっごくおいしいよ」
「そう? なんか、箸が進んでなかったから」
いけない。
せっかくの真尋くんとのお弁当の時間なのに、ボーッとしていた。
ずっとあっくんのことばっかり、考えていたから。
「本当においしいよ! わざわざ炊き込みご飯にしてくれるなんて、時間がかかったんじゃない?」
「俺、こまりが家にいる時間はひとりで、暇だしね」
「そっか。もう元の世界に帰るために、機械を直す必要がなくなったんだもんね……。あ、でも、家事全部してくれてるから、暇ってことはないよね」
屋上に広げたふたり分のお弁当は、風が強いせいでくま柄の包みがパタパタと音を鳴らしている。
寒くなってきたし、そろそろ屋上じゃない場所を考えた方がいいかな。



