ひとつ、ふたつ、ひみつ。


「こまり、もしかして長岡くんに告られたりした?」

「っ!?」

ひとりで学校に行き、ギリギリホームルームに間に合って、一時間目が始まるその直前。
花恋を廊下に連れ出した私に浴びせられた、第一声がこれ。

衝撃で、壁に頭を打ち付けそうになった。

「な、な……!? なんっ……で、それを」

「えー、本当なんだ。長岡くん、言うの遅いよね」

「お、遅いって? なにが?」

「だって長岡くんって、ずっとこまりのこと好きでしょ」

「そうなの!?」

「うわ、マジで言ってんの。やばくない」

呆れ顔の花恋に、ダラダラと冷や汗が止まらなくなる。
背中が冷たい。

「花恋は、あっくんに相談とかされてたの?」

「されるわけないじゃん。私、別に長岡くんと友達じゃないし。見れば分かるでしょ、あんな分かりやすいの」