ひとつ、ふたつ、ひみつ。

だけど、きっともう手遅れ。

「お前が、俺を好きにならない分。……減点」

つかまれているところが、痛い。

「さっさと気づけ、バカ」

見慣れているはずの幼なじみの顔が、今までに見たことがない色に染まっている。

私はきっと、真尋くんを前にすると、こんな顔をしてたんだろうな。

そんな、最低なことを考えた。

離された手は、もう痛くないはずなのにジンジンとしびれて。
背を向けた姿が、小さくなっていって。

誰もいなくなった頃、私はようやく口を開いた。

「…………え?」