「真尋くんの世界って、なんか本当にすごいよね」
「そうなの?」
「そうだよ。私の使ってるスマホは、毎日充電しないと使えなくなっちゃうんだよ」
「ああ、こまりが寝る時に必ずコードに繋いでるのって、そういうことなんだ。……へぇ、いいな」
「なんで? 真尋くんから見たら、不便でしょ?」
「いや……」
「?」
あごに手を当てて少しうつむく姿に、私は首を傾ける。
真尋くんの世界の電化製品は、こっちの世界の充電器なんか合わないだろうから、充電自体が必要なくて良かったと思うんだけどな。
「一生そばから離れないなんて、本当に、余計な機能だよ」
真尋くんがぽつりと言葉を落としたけれど、それは私の耳には届かなかった。
「そうなの?」
「そうだよ。私の使ってるスマホは、毎日充電しないと使えなくなっちゃうんだよ」
「ああ、こまりが寝る時に必ずコードに繋いでるのって、そういうことなんだ。……へぇ、いいな」
「なんで? 真尋くんから見たら、不便でしょ?」
「いや……」
「?」
あごに手を当てて少しうつむく姿に、私は首を傾ける。
真尋くんの世界の電化製品は、こっちの世界の充電器なんか合わないだろうから、充電自体が必要なくて良かったと思うんだけどな。
「一生そばから離れないなんて、本当に、余計な機能だよ」
真尋くんがぽつりと言葉を落としたけれど、それは私の耳には届かなかった。



