ひとつ、ふたつ、ひみつ。

「あの……、何? どうかした?」

たまらず、隣に疑問符を投げかける。

「え? なにが?」

「なんか、ずっと私を見てるから……」

「え、本当? 俺、そんなにこまりのこと見てる?」

嘘でしょ。こんなにガン見なのに。
イケメンの無自覚、怖すぎるよ……。

「そっか。気づかなかった。こまりが今日、いつもより可愛いからかな」

イケメンの無自覚、本当に怖い……!
真顔でなんか言ってる!

「……真尋くんの世界って、誰でもそうなの?」

そういえば、あいさつがキスだった。
文化が違いすぎる。

「誰でも、って?」

「女の子なら、誰にでも可愛いって言うとか……」

しまった。自分で言ったくせに、想像したらすごく嫌な気分になってしまった。

誰にでも、……私以外にも。「可愛い」を連呼する真尋くんとか、嫌だな。